離乳食を進めていく中で、多くの方が気にされることが「食物アレルギー」ではないでしょうか?。
普段通り、ご飯を食べさせていたら突然、アレルギー症状が出て驚かれる方も多いと思います。
うちの娘は、生後5か月のころ、外出先でパンを食べさせて突然、口の周りや目の周りが赤く腫れだし、湿疹が出てきました。
本人もなんだかぐったりしていたので
急いで、小児科に駆け込むと食物アレルギー(卵)との診断が・・
今回は赤ちゃんの食物アレルギーの症状や原因、予防や対処法、
そして気になる赤ちゃんの食物アレルギーは治るのか?などをお伝え致します。
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赤ちゃんの食物アレルギーの症状や原因は?
赤ちゃんは消化機能がまだまだ未熟なため、食物に含まれるたんぱく質を分解しきれず、アレルギー反応を起こしやすいため多くの赤ちゃんが食物アレルギーを発症してしまうのです。
アレルギー症状の出かたには個人差がありますが、ほとんどの赤ちゃんがある食材を食べたあと少し時間が経ってから、顔や体にじんましんや湿疹が出たりかぶれたり・・と皮膚症状を起こします。
激しく痒みを伴う場合もあります。
せきが出たり、息苦しくなるなどの呼吸症状や、下痢や嘔吐を伴う消化器症状が出る赤ちゃんもいます。
ひどくなると、アナフィラキシー症状を引き起こすこともありますが、この場合、大変危険ですので急いで救急車を呼んで対処しなければいけません。
【アナフィラキシー症状と対処法は?】
アナフィラキシーの場合、最悪の場合には死にいたることもあり、アレルギーを持つ方にとっては最も注意をしなければならない症状です。
具体的な症状は、湿疹が出て、皮膚が赤くかゆくなり、目、唇や口の中まで腫れ、さらに息苦しく、ぜんそくの症状が出たり、血圧低下を起こしたり、倒れてしまったりします。
すぐに筋肉注射をする必要がありますので、救急車を呼んであげてください。
その間に、食べたものを吐かせたり、口の中に残っていれば水で洗い流したり、手を洗ったりして取り除いてあげてください。
仰向けにして、高い位置に足を置きとにかく楽な態勢で安静にさせてください。
この時に大切なのは、お母さんが焦らず、落ち着いて対処してあげることです。
驚きと動揺、不安で落ち着けないかもしれませんがお子さんのために、冷静になって行動してあげてろことを心がけてみてくださいね。
【アレルゲンとなる食物とは?】
アレルギー反応を起こすものをアレルゲンといいます。
代表的なアレルゲンをみていきましょう。
・卵
最もアレルギーを起こしやすい食材です。特に卵白に反応します。
マヨネーズには卵が入っているので注意が必要です。
・乳製品
牛乳、チーズ、ヨーグルト、など
・小麦
小麦、ライ麦、大麦、など
・ピーナッツ
「落花生」と表記されることもあります。
アーモンド、クルミ、カシューナッツとは別物です。
・大豆
豆腐、油揚げ、味噌、醤油など
・魚介類
エビやカニ、鮭やサバなどの魚
・そば
そばのゆで汁や蕎麦枕でもアレルギー反応を起こし、アナフィラキシー症状を引き起こす可能性が非常に高いことで有名です。
このようなアレルゲンが原因でアレルギー反応を起こしてしまいます。
うちの娘は、卵、大豆、小麦(少量ならば大丈夫との診断でした。)アレルギーです。
大豆アレルゲンでは、豆腐ハンバーグ、稲荷ずしを食べて湿疹が出てしまいました。お味噌もダメでした・・・
このようにいくつかのアレルギーがあるので食べられるものもかなり限られてきます。
赤ちゃんが食物アレルギー反応を起こさないための予防法は?
何に対してアレルギー反応を起こすのか・・は実際に食べてみて、症状が出て初めて気づくことがほとんどですが、これらは「血液検査」によって確かめることが出来ます。
小児科で血液検査をしてもらいます。
この血液検査では代表的なアレルゲンの検査がほとんどだそうです。(卵、乳製品、小麦・・・。お願いすれば検査は可能かもしれませんが、病院によって違うので確認してみるといいですね。)
娘の場合、パンを食べて湿疹が出た時に初めて検査をしてもらいました。
注射なので、もちろん大泣きです・・見てるこっちまで泣きたくなるほど泣いていました・・。
でも、アレルゲンをしっかりと把握しておくことが、予防につながるのです。
アレルゲンがしっかり分かっていればその食材は排除していけば症状が出る可能性が低くなります。(排除しているつもりでも製造過程に混じっていたり・・ごくまれに発症してしまう場合もあります)
赤ちゃんに食物アレルギー反応が出てしまった場合の対処法は?
アナフィラキシー症状が出た場合はすみやかに救急車を呼んで対処しなければなりませんが湿疹のみの場合はどうすればよいのでしょうか?
・赤み、痒みが出ているところを冷やす
保冷剤や冷たく冷やしたタオルなどで症状が出ているところを冷やしてあげてください。
・1~3時間、症状の経過をみてみる
しばらく経つと赤みや痒みが引いていく場合がほとんどです。
以前に処方してもらっている薬があれば塗ってあげてください。
少しでも痒みは引くはずです。
赤みなどがひいても当日は入浴は避けてくださいね。
時間が経っても引かない場合や激しく泣いていたり痒がっている場合はかかりつけの小児科に相談してください。
赤ちゃんの食物アレルギーは治るか?
心配なのが一生、食物アレルギーと付き合っていかないとだめなのか?です。
乳幼児に多くみられる食物アレルギーの原因は卵、小麦、乳製品です。
これらの場合は成長と共に80%のお子さんが食べられるようになるといわれています。
食べられるようになっているかは食べてみないと分かりませんので、小児科で定期的に検査と食物負荷試験をしていくことが必要です。
これについては小児科の先生とどのタイミングで始めていくのか相談しながら進めていってくださいね。
うちの子は1歳になったら食物負荷試験を始めていく予定です。
食物アレルギーのお子さんがいれば、食べ物に対して神経質になってしまいます。
症状が出てしまうと食べさせてしまった・・・と自分を責めることも度々・・。
私自身がそうです。
でもあまり神経質になりすぎず、考え込まず、向き合っていくしかないのです。
おわりに
いつか成長と共に食べられるようになることを願っています。
今はまず、アレルゲンを排除した食事と万が一、症状が出てしまったときの対処法を常に頭の中でシミレーションして冷静に対処できるように備えています。
これから始める負荷試験も待っています。
子供と共に食物アレルギーと戦っていこうと思っています。
同じように食物アレルギーのお子さんをもつ方、少しでも参考になれれば嬉しいです。
あまり悩まずしっかり予防して向き合っていきましょうね。